第8話 十字穴が“なめる”原因。「カムアウト」を解説

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やっとかめ!ネジゴンだよ。
ねじの十字穴がなめてしまって、ねじが取りはずせなくなり、困った人もたくさんいると思うんだけど、その原因の一つが、「カムアウト」っていう現象なんだ。ある工場で自動でねじを締めつける工程があるんだけれど、カムアウトが原因で締めつけ不良が大量発生したケースもあるんだよ。
今日は、その「カムアウト」について、どんな原理で起こるのか、どんな解決策があるのか解説するよ。

“カムアウト”って何?


カムアウトは日本語に訳すと、「出てくる」「出る」「抜ける」だけど、ねじで使われる場合は、ねじを回そうとしたときに、ドライバやビットなどの工具の先端が浮き上がり、ねじ頭の外へ逃げてしまう現象のことを言うんだ。十字穴は奥へ向かってテーパがついて(先が細くなって)いるよね。工具の先端もそれに合わせてテーパがついているから、回すと横に力が加わって、このテーパに沿って斜上方向に力が逃げて、工具が浮き上がってくるんだ。こうなると、十字穴がなめる、溝崩れする、工具の先端がつぶれるなどのトラブルが発生するんだよ。

“カムアウト”ってどうやって防ぐの?

「回す」力と「押す」力のバランスが重要

これを防ぐには、工具を回すと同時に、浮かないよう押す力も必要になってくるんだよ。
一般的には回す力が30%に対して、押す力が70%って言われてるよ。

「軸」がぶれないことが大切

ドライバーやビットなど工具がねじに対してまっすぐになっていないときも要注意だよ。
回転軸がぶれて、回す力や押す力がうまく伝わらないから、工具が浮き上がってカムアウトが起こるんだ。

工具とねじの十字穴のサイズにも注意

ドライバやビットとねじのサイズが合っていないと、カムアウトが起こりやすくなるよ。
工具の先端が十字穴の溝にぴったりとフィットしないと、工具が浮き上がりやすくなってしまうんだ。
ただし、サイズが合っているドライバでも長い間使用していると、先端が摩耗して、カムアウトが起こりやすくなるから要注意だよ。

カムアウトの心配を減らすねじ

十字穴と比べて、六角穴やヘクサロビュラ穴はカムアウトが発生しにくい形状なんだ。さらに、ヘクサロビュラ穴は六角穴より締めつけトルクの伝達効率がいいという特長もあるんだよ。

>>ヘクサロビュラ穴の特長についてさらに詳しく

他にも、QuaStix*(クオスティクス)という十字穴を採用しているねじは、専用ビットを使うことで、カムアウトを防ぐことができるんだ。

>>QuaStixについてさらに詳しく

*:QuaStixはオーエスジー株式会社の登録商標です。


本日は、これにてご無礼するよ。



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